Ｅｘｃｅｌ２０１０、ヒストグラムに規格線を表示する方法

Ｅｘｃｅｌ２０１０は、手頃な価格で高機能な表計算ソフトです。
ファイル（ブック）には複数のシートを作成できて、色々な表やグラフを作れます。

しかし、棒グラフを利用したヒストグラムでは、簡単には規格線を表示する事は出来ません。
使用したパソコンは、下記のソフトを使用していました。

ＯＳ　　　　　　　：　Ｗｉｎｄｏｗｓ１０（６４ｂｉｔ）バージョン1709（ＯＳビルド 16299.192）
表計算ソフト　　　：　Ｅｘｃｅｌ２０１０（３２ｂｉｔ）

以下、Ｅｘｃｅｌ２０１０、ヒストグラムに規格線を表示する方法を記載して行きます。

（項目１）
　・棒グラフを利用したヒストグラムでは、簡単には規格線を表示する事は出来ません。
　　

（項目２）
　・しかし、棒グラフと散布図を組み合わせる事で、規格線の表示が可能となります。
　・下図の様に、ｙ、ｘ、平均値、基準下限値、基準上限値を追記して、散布図として追加します。
　・その後、軸を第二軸に変更します。
　　

（項目３）
　・マクロは以下の様に記述します。（画面の左上は、セルＩ１３です）
　　ActiveSheet.ChartObjects.Select
　　ActiveChart.SetSourceData Source:=Range("ヒストグラム!$J$15:$L$24")

　　ActiveChart.SeriesCollection(2).Select
　　ActiveChart.SeriesCollection(2).ChartType = xlXYScatterLinesNoMarkers

　　ActiveChart.SeriesCollection(2).Select
　　ActiveChart.SeriesCollection(2).XValues = "=ヒストグラム!$M$15:$M$24"

　　ActiveChart.Axes(xlCategory).Select
　　ActiveChart.Axes(xlCategory).AxisBetweenCategories = False

　　ActiveChart.Axes(xlCategory, xlSecondary).Select
　　ActiveChart.Axes(xlCategory, xlSecondary).MinimumScale = Range("J15")
　　ActiveChart.Axes(xlCategory, xlSecondary).MaximumScale = Range("J23")

　　ActiveChart.SeriesCollection(1).Values = "=ヒストグラム!$K$15:$K$23"

　　ActiveChart.SeriesCollection(1).Select
　　With Selection.Format.Fill
　　　　.Visible = msoTrue
　　　　.ForeColor.ObjectThemeColor = msoThemeColorBackground1
　　　　.ForeColor.TintAndShade = 0
　　　　.ForeColor.Brightness = -0.5
　　　　.Transparency = 0
　　　　.Solid
　　End With

　　ActiveChart.SeriesCollection(2).Select
　　ActiveChart.SeriesCollection(2).Points(2).Select
　　With Selection.Format.Line
　　　　.Visible = msoTrue
　　　　.ForeColor.RGB = RGB(0, 112, 192)
　　　　.Transparency = 0
　　End With

　　ActiveChart.SeriesCollection(1).Select
　　ActiveChart.ChartGroups(1).GapWidth = 10

（項目４）
　・下図が完成したヒストグラムです。
　・規格線（赤線）、平均値（青線）が表示できました。
　　

（項目５）
　・以上で、Ｅｘｃｅｌ２０１０、ヒストグラムに規格線を表示する方法は終了です。