(解説)
1.製造工程を管理するには、6つの要因を把握する
ことが重要です。
2.この6つの要因を5M1Eと呼びます。
3.英語の頭文字を取っています。
・作業者…………Man
・機械・設備……Machine
・原料・材料……Material
・作業方法………Method
・測定……………Measurement
・環境……………Environment
(解説)
1.作業者について説明して行きます。
2.作業者が複数いる場合は、作業者によって不良品
の発生率が異なる場合があります。
3.作業者の属性を考えて見ると、勤務年数、年齢、
性別などが上げられます。
4.ベテランと新人の場合で比較すると、新人の方が
不良品の発生率が高いでしょう。この場合は、
勤務年数が関係していると思われます。
(解説)
1.機械・設備について、説明して行きます。
2.機械・設備が複数ある場合は、機械・設備に
よって製品の品質特性が違う場合があります。
3.機械・設備の属性を考えて見ると、号機、年式、
型式などが上げられます。
4.号機毎でクセがある場合は、同じ設定値にしても
製品の品質特性が違ってきます。
(解説)
1.原料・材料について、説明して行きます。
2.原料・材料で複数の銘柄を使用している場合は、
銘柄によって製品収率が異なる場合があります。
3.原料・材料の属性を考えてみると、組成、銘柄、
配合量などが上げられます。
4.銘柄によって製品収率が異なる場合は、含有して
いる不純物の影響かも知れません。
(解説)
1.作業方法について、説明して行きます。
2.作業方法が幾つかある場合は、その手順によって
作業効率が違う場合があります。
3.作業方法の属性を考えてみると、手順、冶具
などが上げられます。
4.手順によって作業効率が違う場合は、作業効率
の良い手順を標準化すると良いでしょう。
(解説)
1.測定について、説明して行きます。
2.測定によっては、測定値が安定しない場合が
あります。
3.測定の属性を考えてみると、測定者、測定機器、
測定方法などがあります。
4.測定精度が悪い場合は、ゲージR&Rなどを使用
して測定精度の解析を行いましょう。
(解説)
1.環境について、説明して行きます。
2.環境によっては、製造工程が安定しない場合が
あります。
3.環境の属性を考えてみると、温度、湿度、振動、
音、光、時間、季節などがあります。
4.例えば外気温により成型品の形状が変わるなどの
場合は、タグチメソッドによるロバスト設計を
検討すると良いでしょう。温度に鈍感な材料を
選択するなどの方法があります。