(解説)
1.検出力分析とは、推測統計(検定、推定)に
必要な変数の値を調べることです。
2.必要な変数は4つあります。
・有意水準α
・検出力1−β
・効果量ES
・サンプルの大きさn
3.上記の中で3つの変数の値が決まると、残りの
1つの変数の値が分かります。
(解説)
1.有意水準α
・有意水準αは、第1種の誤り(あわて者の誤り、
危険率α)とも呼ばれます。
・帰無仮説H0が真(製品は良品)であるが、
対立仮説H1が正しい(不良品と判断)とする
確率です。
・通常はα=5%を用います。
(解説)
1.有意水準αと検出力1−βの関係を説明して行き
ます。
・有意水準αは小さく、検出力1−βは大きい方が
良いです。
・しかし、上記の条件を満たすには、サンプルの
大きさが大きくなってしまいます。
・サンプルの大きさが大きくなると、試験のコスト
が多大になります。
・そこで、有意水準αと検出力1−βのバランスを
考える必要があります。
(解説)
1.効果量ESとサンプルの大きさnの関係を説明
して行きます。
・試験のコストを減らすには、サンプルの大きさを
小さくする必要があります。
・しかし、サンプルの大きさを小さくし過ぎると
効果量ESが大きくなり、有意差を判別できなく
なります。
・そこで、適切な効果量ESを設定して、サンプル
の大きさを算出する必要があります。