(解説)
1.和の分布について、説明して行きます。
2.和の分布は、2つ以上の独立変数を合計した分布
です。
3.以下、2種類の木版から合板を作る場合を記載して
行きます。
4.合板を作る手順は、下記の通りです。
・木版1をa枚に切る。
・木版2をb枚に切る。
・木版1×a枚+木版2×b枚を交互に重ねて、
合板を作る。
(解説)
1.木版1と木版2の組み合わせについて、説明して
行きます。
2.左図の様に、木版1と木版2を交互に重ねます。
3.木版1は2枚有りますが、2枚とも同じ品質です。
即ち、厚さの平均値と分散が同じです。
4.木版2は3枚有りますが、3枚とも同じ品質です。
即ち、厚さの平均値と分散が同じです。
5.この事例は、部品と部品を組み合わせて製品を作る
場合と類似しています。
(解説)
1.厚さの平均値と分散について、説明して行きます。
2.下記に、2つの独立変数を合計した分布の場合を
示します。
3.記号の意味
X1:独立変数、 a:X1の定数
X2:独立変数、 b:X2の定数
4.平均値
Y=aX1+bX2
5.分散
σY2=a2σX12+b2σX22
(解説)
1.合板厚さの推定値について、説明して行きます。
2.具体的な数値を入れて、解説します。
3.木片は、下記を使用します。
木片1: 厚さ30mmを2枚。
木片2: 厚さ20mmを3枚。
4.合板の平均値及び分散は、木片1と木片2の平均値
及び分散から計算します。
5.合板厚さの推定値は、合板の平均値及び分散から
算出します。(合板厚さ±3σ)
6.想像以上に、バラツキが大きいと感じます。