(解説)
1.検定、推定の考え方について、説明して行きます。
2.品質管理では統計的手法を多用し、その中には検定
と推定が有ります。検定及び推定は非常に有用です
が、理解して活用するのに時間が掛かります。
3.以下、下記の項目を記載して行きます。
・検定の考え方
・第1種の過誤・第2種の過誤
・推定の考え方
・点推定
・区間推定
(解説)
1.検定の考え方について、説明して行きます。
2.検定は、対象となる母集団を仮定し、その仮定に基
いて統計的な判断を行う手法です。
3.具体的には、下記の事例が有ります。
・工程改善を行ったが、その効果は有るのか?
・2社購買の原料で、含有率に違いが有るのか?
・複数ラインの製品で、特定ラインのバラツキが
大きそうだ。
4.用語は帰無仮説と対立仮説、検定統計量、棄却域、
有意水準、両側検定、上側検定、下側検定など。
(解説)
1.第1種の過誤・第2種の過誤について、説明して
行きます。
2.検定は100%正しい結果では有りません。必ず
過誤を含んでいます。
3.検定により帰無仮説の採否を誤る場合が有ります。
4.左図の様に、2種類の過誤が発生します。
第1種の誤り: 確率α (あわて者の誤り)
第2種の誤り: 確率β (ぼんやり者の誤り)
5.第1種の誤りの確率αは、有意水準又は危険率と
呼ばれています。
(解説)
1.推定の考え方について、説明して行きます。
2.検定は採否(○×)しか判定できませんが、推定は
母数を推定する事が可能です。
3.具体的には、下記の事例が有ります。
・工程改善を行ったが、不良率は幾つになったか?
・2社購買の原料で、含有率はどの程度違うのか?
・複数ラインの製品で、特定ラインのバラツキは
どの程度か。
4.範囲を予測する事は、非常に重要です。推定では、
母数を予測できるので、ぜひ勉強して下さい。
(解説)
1.点推定について、説明して行きます。
2.点推定とは、1つの統計値で母数を推定する事を
言います。
3.左図は、母平均を平均値で推定しています。
4.点推定なので、区間は存在しません。
5.一般的に行われている非常に簡単な方法なので、
統計的手法を使用していると言う意識も無いかも
知れません。