(解説)
1.故障、寿命の確率分布 t、f(t)について、
説明して行きます。
2.サンプルは、非修理系と修理系に分類できます。
以下、サンプルは製品と読み替えても構いません。
・非修理系: 故障すると修理が出来ない。
・修理系 : 故障しても修理が出来る。
3.以下、非修理系について記載します。
4.信頼性は、「動作時間に対する故障・寿命の確率
分布」で表現できます。
(解説)
1.信頼度R(t)について、説明して行きます。
2.信頼度R(t)は、動作時間tにおける、累計の
残存数/全サンプル数で表せます。
3.信頼度R(t)は、不信頼度F(t)と下記の関係
に有ります。
・信頼度: R(t)=1−F(t)
4.信頼度R(t)は、その時点で稼働している
サンプルの比率です。
5.例えば、R(1年)=50%だと、1年後に稼働
しているサンプルは50%が予想されます。
(解説)
1.故障率λ(t)について、説明して行きます。
2.故障率λ(t)は、動作時間tにおける、単位時間
の故障数/稼働サンプル数で表せます。
3.故障率λ(t)は、確率密度関数f(t)を信頼度
R(t)で割ると得られます。
・λ(t)=f(t)/R(t)
4.故障率λ(t)は、その時点で稼働している
サンプルの故障率です。
5.分母が全サンプルでは無く、稼働しているサンプル
である事に注意して下さい。
(解説)
1.不信頼度F(t)について、説明して行きます。
2.不信頼度F(t)は、累積故障率とも呼ばれます。
3.不信頼度F(t)は、信頼度R(t)と逆の関係に
有ります。
・F(t)=1−R(t)
(解説)
1.信頼度の計算方法について、説明して行きます。
2.信頼度は、直列、並列システムで計算方法が異なり
ます。
3.ユニットa、b、cの信頼度α=0.8と仮定した
場合、各システムの信頼度は下記の通りです。
・R1=0.8×0.8×0.8=0.512
・R2=0.8×(1−(1−0.8)2)
=0.768
・R3=1−(1−0.82)(1−0.8)
=0.928
(解説)
1.MTTF(平均故障時間)について、説明して
行きます。
2.MTTF(平均故障時間)は、故障率が一定の場合
、動作時間を故障数で割って算出できます。
・MTTF=(動作時間)/(故障数)
3.「サンプルは、何時間使用したら故障するのか?」
の目安となります。
(解説)
1.B10ライフについて、説明して行きます。
2.B10ライフは、サンプルの10%が故障する時間
です。
3.数学的には、F(t)=0.1の解で与えられ
ます。
4.多くの製品において、品質保証期間の一つの目安と
されています。
5.B10ライフ=1年間の場合、1年間でサンプルの
10%が故障します。