(解説)
1.FTAについて、説明して行きます。
2.FTA(Fault Tree Analysis)は、根源事象への
対策を検討する為に、トップダウン式に原因究明を
行う手法です。
3.解析図が木の形(ツリー状)に似ている事から、
Treeが名称に含まれました。
4.FTAを日本語では、故障の木解析と呼びます。
5.FTAは、原子力プラント、化学プラント、交通
システムなどの安全性解析に活用されています。
(解説)
1.信頼性ブロック図について、説明して行きます。
2.FTAを実施する場合は、始めに信頼性ブロック図
を作成します。
3.信頼性ブロック図は、システムの信頼性を図に表し
たものです。
4.左図は、ブレーキシステムの例です。
5.@通常ブレーキ部とA緊急停止装置の両方が故障
すると、完全に機能しなくなります。
6.言い換えれば、@通常ブレーキ部かA緊急停止装置
の何れかが正常であれば、ブレーキが可能です。
(解説)
1.FT図について、説明して行きます。
2.FTAではFT図(fault tree diagram)を作成
して、トップ事象が起きる確率を計算します。
3.信頼性ブロック図を見て、FT図を作成します。
4.トップ事象、1次要因、2次要因、n次要因と展開
して行きます。
5.トップ事象には、通常は起きて欲しくない事象を
記載します。
6.左図の様に、論理記号(ANDゲート又はOR
ゲート)で事象、要因を結び付けます。
(解説)
1.FTAで使用する記号について、説明します。
2.FTAで使用する記号は、事象記号と論理記号の
2つ分類できます。
3.事象記号
・展開事象 : 基本事象などの組合せ事象。
・基本事象 : これ以上展開する事を考えない
基本的な事象。
・非展開事象 : 情報不足等で展開不可な事象。
・家型事象 : 自然に存在している事象。
(例、空気の存在)
(解説)
1.ANDゲート、ORゲートの発生確率を説明です。
2.ANDゲート、ORゲートで、発生確率の計算式が
異なります。
3.ANDゲート
・T=A・B
・Pr(T)=qA・qB
・T=A・B・C
・Pr(T)=qA・qB・qC
・上記の様に、ANDゲート(並列システム)では
発生確率は小さくなります。
(解説)
1.発生確率の計算事例の計算事例について、説明して
行きます。
2.左図の様に、基本事象から上に向けて計算して行き
ます。
3.計算式が複雑なので詳細は割愛しますが、AND
ゲート又はORゲートの計算を繰り返して行く方法
となります。
4.エクセルに計算式を入れて、計算させると良いで
しょう。