品質管理はデータに始まり、データで終わります。

1. 信頼性試験とは

（解説）
　1.信頼性試験について、説明して行きます。
　2.信頼性試験は、信頼性決定試験及び信頼性適合試験
　　の総称です。
　3.信頼性決定試験
　　・当初の設計目標どおりの信頼度になっているかの
　　　確認試験です。
　　・アイテムの信頼性特性値を決定する為の試験で、
　　　統計的推定を利用します。

4.信頼性適合試験
　・顧客の立場で市場の要求品質を満たしているかどうかを評価する試験です。
　・アイテムの信頼性特性値が規定の要求に達しているかどうかを判定する試験で、統計的検定を利用
　　します。

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2. 信頼性試験の計画と実施

（解説）
　1.信頼性試験の計画と実施について、説明して行き
　　ます。
　2.信頼性試験の計画と実施は、下記の４段階となり
　　ます。
　　・信頼性試験の種類、規模、日程
　　・試験目的と尺度
　　・試験時間とサンプル数
　　・ストレスの選定

3.信頼性試験の種類、規模、日程
　・信頼性試験の種類、規模、日程は、目的と対象製品によって決定します。
4.試験目的と尺度
　・試験目的（設計情報の収集、加速計数の算出、製品の合否判定）によって、特性値、パラメータ、
　　判定基準を選びます。
5.試験時間とサンプル数
　・試験時間が長く、サンプル数が多い程、データの精度は上がります。
　・しかし、時間的、経済的な問題から、抜取検査方式の採用や試験時間の短縮の検討が必要となり
　　ます。
6.ストレスの選定
　・対象製品が、顧客でどの様な使われ方をするのかが重要となります。
　・温度、湿気、太陽光、振動、埃など、色々な環境を想定する必要が有ります。

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3. 信頼性試験の種類

（解説）
　1.信頼性試験の種類について、説明して行きます。
　2.信頼性試験は、大きくは下記の３つに分類でき
　　ます。
　　・実施場所
　　・実施方法
　　・試験目的
　3.実施場所
　　・実施場所は、工場と現場が有ります。
　　・工場では、試験機を用いた試験を行います。
　　・現場では、実用試験や市場試験を行います。

4.実施方法
　・実施方法には、破壊試験と非破壊試験が有ります。
　・破壊試験は、試験すると製品が破壊する試験です。
　・非破壊試験は、試験しても製品が破壊しない試験です。
5.試験目的
　・試験目的は、下記が代表的となります。
　・寿命試験、環境試験、動作試験、過酷試験、スクリーニング試験。

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4. 環境試験

（解説）
　1.環境試験について、説明して行きます。
　2.環境試験は、製品の使用時や保管時について、
　　ストレスの影響を調査する試験です。
　3.ストレスの代表は、下記７種類です。
　　・温度　　・振動　　・雨
　　・湿度　　・衝撃
　　・気圧　　・太陽光
　4.上記ストレスの影響を調べるには、各種の環境試験
　　装置を用います。

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5. 故障率試験

（解説）
　1.故障率試験について、説明して行きます。
　2.耐用寿命期間内の故障率を求める試験です。
　3.この試験は、製品の故障率が一定を前提として
　　います。バスタブ曲線では、偶発故障領域となり
　　ます。
　4.耐用寿命の定義が重要となり、どの状態を故障と
　　判定するかが難しい場合が有ります。

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6. 加速試験

（解説）
　1.加速試験について、説明して行きます。
　2.製品開発期間の短縮の為、厳しいストレスを与える
　　試験です。
　3.加速試験の代表例３つを下記に記します。
　　・加熱試験
　　・サイクル試験
　　・サンシャインウェザーメーター
　4.加熱試験ではアレニウス則を用いて、活性化エネル
　　ギーＥａを求められます。これにより、製品の寿命
　　を推測できます。

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7. スクリーニング試験

（解説）
　1.スクリーニング試験について、説明して行きます。
　2.製品の欠陥を出荷前に調査し、製品を選別する試験
　　です。
　3.全数検査、非破壊試験が通常の方法です。
　4.全数検査を行うので、出来る限り自動化を検討
　　すべきです。

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8. 信頼性試験の一覧

（解説）
　1.信頼性試験の一覧について、説明して行きます。
　2.信頼性試験は、左図の様に場所、方法、ストレス
　　で分類できます。

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