(解説)
1.抜取検査の分布関数について、説明して行きます。
2.抜取検査の分布関数は、超幾何分布、二項分布、
ポアソン分布の3つが有ります。
3.超幾何分布が最も正確ですが、計算が煩雑な為、
二項分布が用いられる場合が多いです。
4.超幾何分布
・制約条件は有りません。全ての場合で、使用可能
です。
5.二項分布
・不良品率p≦0.1の場合に、使用可能です。
(解説)
1.抜取検査の超幾何分布(Hypergeometric
distribution)について、説明して行きます。
2.概要
・非復元抽出の分布です。
・計算は煩雑ですが、最も正確な計算ができます。
3.条件
・制約条件は有りません。全ての場合で、使用可能
です。
4.エクセル関数
・=HYPGEOM.DIST(x,n,M,N,TRUE)
5.関数式
・関数式は、左図となります。
・組合せ記号 nCr を使用します。
・C は、combinationの頭文字です。
・変数の意味は、下記の通りです。
x: サンプル中の不合格数
n: サンプル数
M: ロット中の不合格数
N: ロットの大きさ
(解説)
1.抜取検査の二項分布(Binomial distribution)
について、説明して行きます。
2.概要
・復元抽出の分布です。
・二項分布は、超幾何分布の近似で導出です。
3.条件
・不良品率 : p≦0.1 で使用可能です。
・不良品率が高い時は、使用できません。
4.エクセル関数
・=BINOM.DIST(x,n,p,TRUE)
5.関数式
・関数式は、左図となります。
・組合せ記号 nCr を使用します。
・C は、combinationの頭文字です。
・変数の意味は、下記の通りです。
x: サンプル中の不合格数
n: サンプル数
p: ロットの不良品率
(解説)
1.抜取検査のポアソン分布(Poisson distribution)
について、説明して行きます。
2.概要
・発生確率が低い事象の分布です。
・ポアソン分布は、二項分布の近似で導出です。
3.条件
・不良品率 : p≦0.1
・サンプル率: n/N≦0.1
4.エクセル関数
・=POISSON.DIST(x,n*p,TRUE)
5.関数式
・関数式は、左図となります。
・階乗!を使用します。
・自然対数eを使用します。
・変数の意味は、下記の通りです。
x: サンプル中の不合格数
n: サンプル数
p: ロットの不良品率