品質管理はデータに始まり、データで終わります。

1. Ｍｅ−Ｒ管理図とは

（解説）
　1.Ｍｅ−Ｒ管理図について、説明して行きます。
　2.Ｍｅ−Ｒ管理図は、Ｍｅ管理図を使用するのが特徴
　　でＸｂａｒ管理図より計算が容易です。
　3.Ｍｅ管理図とＲ管理図の組合せとなっています。
　4.品質特性として、寸法、質量、強度、伸び、収率
　　などに使用します。

5.以下が特徴となります。
　・事象　　　　：　普通事象
　・データの種類：　計量値
　・統計量１　　：　中央値
　・統計量２　　：　範囲
　・分布　　　　：　正規分布など
6.尚、管理図には解析用と管理用が有りますが、本ページで解析用について記載して行きます。

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2. サンプリングと測定

（解説）
　1.サンプリングと測定について、説明して行きます。
　2.１回のサンプリングで、ｎ個のサンプルを採取し、
　　測定を行います。
　3.これをｋ回繰り返します。
　4.以下の方法となります。
　　・群の大きさ：　ｎ（目安３、５、７、９）
　　・群の数　　：　ｋ（目安２０〜２５）
　　・測定回数　：　ｎ×ｋ

　5.群の大きさｎ（１回のサンプリングで採取する数）
　　と群の数ｋ（サンプリングの繰り返し数）の違いに
　　注意して下さい。
　6.左表の様な表を作成し、測定値の箇所にデータを
　　記入します。

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3. 中央値Ｍｅの算出

（解説）
　1.中央値Ｍｅの算出について、説明して行きます。
　2.対象は、各群となります。よって、算出はｋ回実施
　　します。
　3.群毎の中央値Ｍｅを求めます。
　4.中央値Ｍｅは、測定値の１桁下まで算出します。
　5.計算例は、以下の通りです。
　・計算式は無いです。
　・データを小さい順に並べます。
　・中央に位置するデータがＭｅとなります。

　6.左表の平均値の列に、算出結果を記入します。

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4. 範囲Ｒの算出

（解説）
　1.範囲Ｒの算出について、説明して行きます。
　2.対象は、各群となります。よって、算出はｋ回実施
　　します。
　3.群毎の範囲Ｒを求めます。
　4.範囲Ｒは、測定値と同じ桁まで算出します。
　5.計算例は、以下の通りです。
　　・Ｒ＝Ｘ_ｍａｘ−Ｘ_ｍｉｎ

　6.左表の範囲の列に、算出結果を記入します。

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5. 中心線ＣＬの算出

（解説）
　1.中心線ＣＬの算出について、説明して行きます。
　2.対象は、群毎の中央値Ｍｅとなります。よって、
　　算出は１回実施します。
　3.群毎の中央値Ｍｅの平均値Ｍｅｂａｒを求めます。
　　ＣＬ＝Ｍｅｂａｒとなります。
　4.中心線ＣＬは、測定値の２桁下まで算出します。
　5.計算例は、以下の通りです。
　　・ＣＬ＝Ｍｅｂａｒ＝（Ｍｅ_１＋Ｍｅ_２＋・・・＋
　　　Ｍｅ_ｋ）／ｋ

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6. 範囲Ｒの平均値Ｒｂａｒの算出

（解説）
　1.範囲Ｒの平均値Ｒｂａｒの算出について、説明して
　　行きます。
　2.対象は、群毎の範囲Rとなります。よって、算出は
　　１回実施します。
　3.群毎の範囲Ｒの平均値Ｒｂａｒを求めます。
　4.平均値Ｒｂａｒは、測定値の２桁下まで算出です
　5.計算例は、以下の通りです。
　　・Ｒｂａｒ＝（Ｒ_１＋Ｒ_２＋・・・Ｒ_ｋ）／ｋ

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7. 管理限界線ＵＣＬ、ＬＣＬの算出

（解説）
　1.管理限界線ＵＣＬ、ＬＣＬの算出について、説明
　　して行きます。
　2.管理限界線ＵＣＬ、ＬＣＬは、管理図係数を使用
　　して算出します。
　3.Ｍｅ管理図の場合
　　・ＵＣＬ＝Ｍｅｂａｒ＋Ａ_４Ｒｂａｒ
　　・ＬＣＬ＝Ｍｅｂａｒ−Ａ_４Ｒｂａｒ
　4.Ｒ管理図の場合
　　・ＵＣＬ＝Ｄ_４Ｒｂａｒ
　　・ＬＣＬ＝Ｄ_３Ｒｂａｒ（ｎ≦６の時は考えない）

　5.左表は、管理図係数一覧表です。

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8. 管理図の作成

（解説）
　1.管理図の作成について、説明して行きます。
　2.上記の結果を基に、Ｍｅ管理図とＲ管理を作成
　　します。
　3.Ｍｅ管理図の作成
　　・左図の様に、Ｍｅ管理図を作成します。
　　・異常判定ルールで異常の有無を調べます。
　　　異常は有りませんでした。

　4.Ｒ管理図の作成
　　・左図の様に、Ｒ管理図を作成します。
　　・異常判定ルールで異常の有無を調べます。
　　　異常は有りませんでした。
　5.工程が安定しているかどうか
　　・上記の結果より、郡内変動、群間変動ともに無い
　　　です。
　　・よって、工程異常は無いと判断します。

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