品質管理はデータに始まり、データで終わります。

1. ｐ管理図とは

（解説）
　1.ｐ管理図について、説明して行きます。
　2.ｐ管理図は、不良の管理で群の大きさが不定の時に
　　使用するのが特徴です。
　3.ｐ管理図のみとなっています。
　4.品質特性として、不良率に使用します。

5.以下が特徴となります。
　・事象　　　　：　普通事象
　・データの種類：　計数値
　・統計量１　　：　不良率
　・統計量２　　：　−
　・分布　　　　：　二項分布
6.尚、管理図には解析用と管理用が有りますが、本ページで解析用について記載して行きます。

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2. サンプリングと測定

（解説）
　1.サンプリングと測定について、説明して行きます。
　2.１回のサンプリングで、ｎ個のサンプルを採取し
　　（ｎは不定）、測定を行います。
　3.これをｋ回繰り返します。
　4.以下の方法となります。
　　・群の大きさ：　ｎ（目安不良数１〜５）
　　・群の数　　：　ｋ（目安２０〜２５）
　　・測定回数　：　ｎ×ｋ

　5.群の大きさｎ（１回のサンプリングで採取する数）
　　、群の数ｋ（サンプリングの繰り返し数）の違いに
　　注意して下さい。
　6.左表を作成し、群の大きさ、不良数の箇所にデータ
　　を記入します。

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3. 不良率ｐの算出

（解説）
　1.不良率ｐの算出について、説明して行きます。
　2.対象は、各群となります。よって、算出はｋ回実施
　　します。
　3.群毎の不良率ｐを求めます。
　4.不良率ｐは、測定値の１桁下まで算出します。
　5.計算例は、以下の通りです。
　　・ｐ＝ｎｐ／ｎ

　6.左表の不良率の列に、算出結果を記入します。

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4. 中心線ＣＬの算出

（解説）
　1.中心線ＣＬの算出について、説明して行きます。
　2.対象は、群毎の不良率ｐとなります。よって、算出
　　は１回実施します。
　3.群毎の不良率ｐの平均値ｐｂａｒを求めます。
　　ＣＬ＝ｐｂａｒとなります。
　4.中心線ＣＬは、測定値の２桁下まで算出します。
　5.計算例は、以下の通りです。
　　・ＣＬ＝ｐｂａｒ＝Σｎｐ／Σｎ

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5. 管理限界線ＵＣＬ、ＬＣＬの算出

（解説）
　1.管理限界線ＵＣＬ、ＬＣＬの算出について、説明
　　して行きます。
　2.管理限界線ＵＣＬ、ＬＣＬは、ｐｂａｒ、ｎを使用
　　して算出します。
　3.ｐ管理図の場合
　　・ＵＣＬ＝ｐｂａｒ＋３（ｐｂａｒ（１−ｐｂａｒ
　　　　　　　）／ｎ）^０・５
　　・ＬＣＬ＝ｐｂａｒ−３（ｐｂａｒ（１−ｐｂａｒ
　　　　　　　）／ｎ）^０・５

4.ここで、ＵＣＬ、ＬＣＬが群毎に異なる事に注意して下さい。この理由は、群毎の群の大きさｎが違う
　為です。

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6. 管理図の作成

（解説）
　1.管理図の作成について、説明して行きます。
　2.上記の結果を基に、ｐ管理図を作成します。
　3.ｐ管理図の作成
　　・左図の様に、ｐ管理図を作成します。
　　・異常判定ルールで異常の有無を調べます。
　　　異常は有りませんでした。
　4.工程が安定しているかどうか
　　・上記の結果より、群間変動は無いです。
　　・よって、工程異常は無いと判断します。

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