(解説)
1.Xbar−s管理図について、説明して行きます。
2.Xbar−s管理図は、s管理図(群の大きさが
10以上)を使用するのが特徴です。
3.Xbar管理図とs管理図の組合せとなります。
4.品質特性として、寸法、質量、強度、伸び、収率
などに使用します。
(解説)
1.サンプリングと測定について、説明して行きます。
2.1回のサンプリングで、n個のサンプルを採取し、
測定を行います。
3.これをk回繰り返します。
4.以下の方法となります。
・群の大きさ: n(目安10以上)
・群の数 : k(目安20〜25)
・測定回数 : n×k
5.群の大きさn(1回のサンプリングで採取する数)
と群の数k(サンプリングの繰り返し数)の違いに
注意して下さい。
6.左表の様な表を作成し、測定値の箇所にデータを
記入します。
(解説)
1.平均値Xbarの算出について、説明します。
2.対象は、各群となります。よって、算出はk回実施
します。
3.群毎の平均値Xbarを求めます。
4.平均値Xbarは、測定値の1桁下まで算出です。
5.計算例は、以下の通りです。
・Xbar=(X1+X2+・・・Xn)/n
6.左表の平均値の列に、算出結果を記入します。
(解説)
1.標準偏差sの算出について、説明して行きます。
2.対象は、各群となります。よって、算出はk回実施
します。
3.群毎の標準偏差sを求めます。
4.標準偏差sは、測定値の1桁下まで算出します。
5.計算例は、以下の通りです。
・式が複雑なので、左図を参照。
6.左表の範囲の列に、算出結果を記入します。
(解説)
1.中心線CLの算出について、説明して行きます。
2.対象は、群毎の平均値Xbarとなります。
よって、算出は1回実施します。
3.群毎の平均値Xbarの平均値Xbarbarを
求めます。CL=Xbarbarとなります。
4.中心線CLは、測定値の2桁下まで算出します。
5.計算例は、以下の通りです。
・CL=Xbarbar=(Xbar1+Xbar2
+・・・+Xbark)/k
(解説)
1.標準偏差sの平均値sbarの算出について、説明
して行きます。
2.対象は、群毎の標準偏差sとなります。よって、
算出は1回実施します。
3.群毎の標準偏差sの平均値sbarを求めます。
4.平均値sbarは、測定値の2桁下まで算出です。
5.計算例は、以下の通りです。
・sbar=(s1+s2+・・・sk)/k
(解説)
1.管理限界線UCL、LCLの算出について、説明
して行きます。
2.管理限界線UCL、LCLは、管理図係数を使用
して算出します。
3.Xbar管理図の場合
・UCL=Xbarbar+A3sbar
・LCL=Xbarbar−A3sbar
4.s管理図の場合
・UCL=B4sbar
・LCL=B3sbar(n≦6の時は考えない)
5.左表は、管理図係数一覧表です。
(解説)
1.管理図の作成について、説明して行きます。
2.上記の結果を基に、Xbar管理図とR管理を作成
します。
3.Xbar管理図の作成
・左図の様に、Xbar管理図を作成します。
・異常判定ルールで異常の有無を調べます。
ルール1: 群番号2、4(UCL、LCLを
超えている)
ルール2: 群番号10〜16(7点連続で
CLより大きい)
4.s管理図の作成
・左図の様に、s管理図を作成します。
・今回の場合は、n≦6なのでLCLは考えません。
・異常判定ルールで異常の有無を調べます。
異常は有りませんでした。
5.工程が安定しているかどうか
・上記の結果より、郡内変動は無いが、群間変動が
見られます。
・よって、平均値が変動しており、工程異常が有ると
判断できます。