(解説)
1.モデルの改善例について、説明して行きます。
2.モデルの改善は、以下の手順を行います。
・重回帰式の作成
・重回帰式の検討
・説明変数の工夫
・重回帰式の再作成
・重回帰式の再検討
(解説)
1.重回帰式の作成について、説明して行きます。
2.左の例は、1、2年の成績から3年の成績を予測
する場合です。
3.目的変数と説明変数は、以下の通りです。
・y : 3年の成績
・x1: 1年の成績
・x2: 2年の成績
4.重回帰式を下記に示します。
・yhat=10.088−0.250x1
+1.110x2
(解説)
1.重回帰式の検討について、説明して行きます。
2.上記の重回帰式を見ると、下記2点に問題が有り
ます。
・x1の係数b1が負
・x1のp値が0.05より大
3.上記は、1年の成績が悪いと3年の成績が良くなる
事を示しており、理論的に矛盾が生じています。
(解説)
1.説明変数の工夫について、説明して行きます。
2.重回帰式を改善する為、左式の様に説明変数を変更
します。
3.説明変数x3
・1年の成績と2年の成績の平均値
・x3=(x1+x2)/2
4.説明変数x4
・1年から2年での伸び
・x4=x2−x1
(解説)
1.重回帰式の再作成について、説明して行きます。
2.説明変数を変更して、重回帰式を再作成します。
3.目的変数と説明変数は、以下の通りです。
・y : 3年の成績
・x3: 1年と2年の平均値
・x4: 1年から2年での伸び
4.重回帰式を下記に示します。
・yhat=10.088+0.860x3
+0.680x4
(解説)
1.重回帰式の再検討について、説明して行きます。
2.上記の重回帰式で、下記2点を確認できました。
・x3、x4の係数b1、b2が正
・x3、x4のp値が0.05以下
3.この様に、説明変数を工夫する事で、モデルが改善
できる場合が有ります。