(解説)
1.異常判定ルールの確率について、説明して行き
ます。
2.工程が安定しているかどうかは、異常判定ルールに
より判断します。
3.異常判定ルールの定義は有りますが、その確率を
記載している情報は少ないです。
4.ここでの確率は、有意水準(危険率)αで、第1種
の過誤(あわて者の誤り)です。
(解説)
1.ルール1の確率について、説明して行きます。
2.確率の定義
・1点が管理限界線(領域A)を超えている。
(1点)
3.確率の計算式
・二項分布関数f(x)=nCx・px・qn−x
を用いて計算します。
n=1、x=1
p=0.0027
q=0.9973
(解説)
1.ルール2の確率について、説明して行きます。
2.確率の定義
・連が現れる。(7連)
3.確率の計算式
・二項分布関数f(x)=nCx・px・qn−x
を用いて計算します。
n=7、x=7
p=0.5000
q=0.5000
(解説)
1.ルール3の確率について、説明して行きます。
2.確率の定義
・上昇傾向、下降傾向が現れる。(6点連続)
3.確率の計算式
・計算式は不明です。
f(x)=不明
4.検証結果
・理論確率: 不明
・実践確率: 0.14%
(解説)
1.ルール4の確率について、説明して行きます。
2.確率の定義
・交互に上下する点が現れる。(14点連続)
3.確率の計算式
・計算式は不明です。
f(x)=不明
4.検証結果
・理論確率: 不明
・実践確率: 0.46%
(解説)
1.ルール5の確率について、説明して行きます。
2.確率の定義
・管理限界線(領域A)に接近する点が、しばしば
現れる。(3点中2点)
3.確率の計算式
・二項分布関数f(x)=nCx・px・qn−x
を用いて計算します。
n=3、x=2
p=0.0455
q=0.9545
(解説)
1.ルール6の確率について、説明して行きます。
2.確率の定義
・領域B又はそれを超えた領域に点が集まる。
(5点中4点)
3.確率の計算式
・二項分布関数f(x)=nCx・px・qn−x
を用いて計算します。
n=5、x=4
p=0.3173
q=0.6827
(解説)
1.ルール7の確率について、説明して行きます。
2.確率の定義
・中心線の近くに多くの点が集まっている。
(15点連続)
3.確率の計算式
・二項分布関数f(x)=nCx・px・qn−x
を用いて計算します。
n=15、x=15
p=0.6827
q=0.3173
(解説)
1.ルール8の確率について、説明して行きます。
2.確率の定義
・領域Cを超えた所に多くの点が集まっている。
(8点連続)
3.確率の計算式
・二項分布関数f(x)=nCx・px・qn−x
を用いて計算します。
n=8、x=8
p=0.3173
q=0.6827
(解説)
1.検証結果について、説明して行きます。
2.実践確率は、エクセルVBAで1000×1000
=10万回のシミュレートした結果です。
3.結果を左記に示しますが、理論確率と実践確率は
概ね一致しました。
4.有意水準(危険率)αは、1%以下となる様です。